地域雇用活性化推進事業(令和2年度から令和4年度)
1.『地域雇用活性化推進事業』
〔概要〕
北見市第2期総合計画、北見市第2期地方創生総合戦略、北見市中小企業振興プランに掲げる目的・目標を達成するため各施策を推進することと併せて、地域雇用活性化推進事業を一体的な取組として実施し、魅力ある雇用や、それを担う人材を創出し地域活性化を図る。
〔地域雇用活性化推進事業について〕
地域雇用活性化推進事業(以下事業)は、雇用機会が不足している地域や過疎化が進んでいる地域等による、地域の特性を生かした「魅力ある雇用」や「それを担う人材」の維持・確保を図るための創意工夫ある取り組みを支援する厚生労働省の事業です。北見市や北見商工会議所、北見工業大学などで組織する「北見市雇用創造協議会」が、同省から、この事業を受託し、地域の課題、市の施策展開方針を踏まえ、さまざまな雇用創出の取組を実施します。
事業は令和2年度から4年度までの3過年度を予定し、「製造業分野(食分野を含む)」「卸売・小売業分野」を重点分野に設定し「ICTの活用促進」「マーケティング力強化」を重点的に実施するため協議会構成員や地域の関係機関と連携のもと、各種講習会、就職面接会等を通じて、魅力ある雇用の創出に努め、地域雇用の活性化を図ります。
〔北見市雇用創造協議会の取組〕
北見市雇用創造協議会は、厚生労働省の委託を受けて北見市の魅力ある雇用や、それを担う人材を創出し、地域活性化を図るために『事業所の魅力向上、事業拡大の取組』『人材育成の取組』『就職促進の取組』の3つの事業を実施する地域雇用活性化推進事業を推進します。
事業所の魅力向上、事業拡大の取組(企業向け)
①デジタルマーケティングセミナー
市・中小企業振興推進事業、ICT産業創出推進計画及びICT産業創出推進事業と連携し、地域企業の情報発信力を高め、場所を選ばない顧客開拓を進めるため、ウェブサイトの管理や、情報セキュリティなどの知識、デジタル広告、目標達成に向けた指標管理等を学び、予測不可能時代の経済環境において、場所にとらわれないマーケティングスキルにより、地域企業の課題である収益力の向上や、営業力の強化を図ります。
②事業創造型マーケティングセミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、あらゆるリスクに対応した事業ポートフォリオの見直しや、ビジネスモデルの転換が求められる時代の中にあって、変化に対応しながら事業を継続していくために地域企業が持つ技術や人材などの経営資源を生かした経営戦略の描き方を学び、その上で、製品やサービスを購入する仕組みづくりであるマーケティングの方法(顧客ニーズの探り方、製品・サービスへの魅力づくり、価格の考え方、プロモーション、販売チャンネル等)を習得することにより、地域企業の課題である収益力の向上、競争力・営業力の強化を図ります。
③地域ブランド開発・ブランド力向上セミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、地域産業資源であるタマネギ、ハーブ、ハッカ、白花豆、紫花豆などの農作物、ホタテ、サケ・マスなどの水産物の活用法を研究機関や専門家から学び、新商品の開発やプロデュース、高付加価値化に繋げ、マーケティング力を向上させ、地域企業(主に食産業)の課題である収益力・「自力」の向上や、営業力の向上を図ります。
④高付加価値化を生む加工業セミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、高付加価値製品の製造、新分野進出、販路拡大、生産性向上、雇用管理改善等の講習会を実施し、北見市の品質の高い地域資源を活用した6次産業化や、地域企業間連携・産学官連携の推進につながる農畜産物のブランド化・高付加価値化、グローバル市場への販路拡大の促進等により、地域企業の課題である収益力・「自力」の向上や、営業力向上を図ります。
⑤リスクマネジメント(テレワーク導入)セミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、様々なリスクに対応した経営環境を実現する手段として、テレワークを中心とした組織マネジメント手法を学ぶほか、企業経営上のリスクマネジメントを総合的に学び、変化に強い持続的な組織運営と多様な人材活用を実現することにより、地域企業の課題である人材不足の解消や、競争力・営業力の強化を図ります。
⑥6次産業化(農業・漁業産品の高付加価値化)サポート事業
市・中小企業振興推進事業と連携し、「③地域ブランド開発・ブランド力向上セミナー」に参加した事業所等を対象として、6次産業化プランナーなど専門家のサポートにより、商品開発のみならず、商品のブランド化・差別化、販路の確保・拡大に向けた取組を伴走型で実施し、好事例展開することによる地域内への横展開や、地域資源を生かした事業モデルの創出を図ります。
人材育成の取組(求職者向け)
①パソコンスキル(基礎編・応用編)習得セミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、ICT産業創出推進計画及びICT産業創出推進事業と連携し、パソコンやタブレットの操作、各種アプリケーションの操作知識、ウェブサイトの作成、SNSによる情報発信、動画編集、情報セキュリティなどについて、子育て世代の女性やアクティブシニア層などの多様な就業希望者が、各種の情報リテラシーを習得することができるセミナーを受講することにより、地域企業が求めるICT関連知識や情報発信力を備えた人材となり、課題である人材不足の解消や、営業力の強化につながります。
②コミュニケーションスキル向上セミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、求職者が、基礎的なビジネスマナーや、コミュニケーションスキル、印象力・発信力を習得することにより、地域企業が求めるビジネススキルを備えた即戦力人材となり、課題である人材不足の解消や、営業力の強化、円滑な事業承継につながります。
③6次産業化人材養成セミナー
市・中小企業振興推進事業と連携し、求職者が、地域における資源や技術を活用した、機能性を有する商品を開発するにあたっての開発方法・着想や、食品表示法、品質管理方法など商品販売において必要な知識等を習得することにより、地域企業が求める新商品の開発やブランド化を推進できる人材となり、課題である人材不足の解消や、収益力の向上、競争力の強化につながります。
就職促進の取組
①協議会ウェブサイト・SNS等による事業の情報発信
地域企業及び求職者を主な対象として、協議会が実施する各事業を広く周知・発信するため、事業パンフレット、ウェブサイト及びSNSを活用し、事業への参加やUIJターンの促進を図ります。
②合同企業説明会・面接会
地域企業と求職者のマッチングを図るため、合同企業説明会・面接会を開催します。また、開催にあたっては、学生、高齢者、女性などターゲットを限定した形で行います。
③UIJターン希望者向け企業説明会・面接会
東京のふるさと回帰支援センターなどを活用し、地域企業とUIJターン希望者が直接相談できる機会を創出し、UIJターンの促進を図ります。
④企業見学会
受け入れ先となる地域企業を募り、求職者(特に学生)が、直接複数の企業を訪問できるバスツアー等を実施し、地域企業への人材定着、雇用促進を図ります。
2.「北見地域の事業構想」
〔事業タイトル〕
NEW NORMAL
~時代の変化に適応する地域雇用基盤の創出~
〔地域の現状・課題〕
・人口減少・少子高齢化の傾向が顕著。
・農林水産業が基幹産業であるが、次代の担い手不足が課題。
・人材不足への直面、優秀な人材の確保が課題。
・企業と求職者との間で、雇用のミスマッチが生じている。
・地域内の消費人口や事業者の減少から、顧客・得意先が減少し、売上高の減少を招いている。
・商品生産に必要な原材料の自給率が低く、創出する付加価値の域内循環率が低い。
・転出超過が続いており、UIJターンの促進が課題。
〔事業の全体像〕
特色ある農林水産物など多彩な資源を活用する食分野を含む製造業及び卸売・小売業を重点分野に設定し、北見商工会議所、北見工業大学、オホーツク産学官融合センター、北見信用金庫など協議会構成員や地域の関係機関との連携のもと、各種講習会、伴走型支援等を通じて、魅力ある雇用の創出に努めるほか、それらを担う人材を各種セミナー等で養成・育成し、就職面接会等を通じてマッチングさせることにより、地域雇用の活性化を図る。また、当地域における労働力人口減少に対応するため、就職氷河期世代、子育て世代の女性、アクティブシニア層などの就職促進や、UIJターン希望者の移住・定住・就業、若者の地元定着の促進を図る。
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